マジック・オリジン/リリアナ・ヴェス『鴉の無情』

マジック・オリジン/リリアナ・ヴェス『鴉の無情』

公式サイト
マジック・オリジン「鴉の無情」(2015年7月29日)
James Wyatt / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori

原文はこちら

 

前回の物語:マジック・オリジン/ジェイス・ベレレン『巻き返し』

ストーリーは所々割愛して紹介しておりますので、詳しく小説を読みたい方は公式サイトをご覧ください。

マジック・オリジン『鴉の無情』のあらすじ

リリアナの毎日

リリアナ・ヴェスは多元宇宙最強の屍術師だったかもしれないが、彼女の人生はあらゆる強大な力に支配されていた。
ニコル・ボーラス、4体の悪魔、そして謎めいた鎖のヴェール。
さらには兄を死へと導き、リリアナにプレインズウォーカーの灯を点火させる原因となった、謎めいた「鴉の男」。

リリアナは今、ニコル・ボーラスや悪魔達からの支配から解き放たれ自由を手にするために、悪魔達を倒し、悪魔のヴェールの呪いを解くことを最優先事項としていた。

 

リリアナは鎖のヴェールの呪いに苦しんでいた

リリアナは料理店から出た後、上品な第二地区の街路を歩いていた。
彼女が足早に街路を歩くと、群集は道をあけた。

 

リリアナには謎の声が聞こえていた。
オナッケの精霊たちは常に彼女の心の中でどよめいており、彼女に囁く。

「……破滅の器……根……」
彼女は、それを振り払うように頭を振った。

 

その心の声は、オナッケの故郷の次元であるシャンダラーにいる時に最も強く聞こえていた。
ジェイスはこの声が聞こえていただろうか?
彼の様子から見るに、それらの存在を認めた様子も気付いた様子もなかった。

 


鎖のヴェール》 アート:Volkan Baga

リリアナは、この状況を打開するためにジェイスのところへやってきた。
鎖のヴェールは、契約を交わした悪魔のうちの2体であるコソフェッドとグリセルブランドを殺す力を与えたが、それと同時に彼女を呪いで縛り付けることにもなった。

リリアナはこの鎖のヴェールをシャンダラーの元の場所に置いて去ろうとしたが、それも不可能であった。

 

ジェイスはリリアナに手を貸してくれると思っていた。
しかし、ジェイスはギデオンを助けると言った。

リリアナは先ほどの情景を思い出し、嘲笑った。

 


悪魔の契約》 アート:Aleksi Briclot

ギデオンたちに協力した場合のことも考えた。
それも楽しそう・・・?

だが、エルドラージと戦うことは、鎖のヴェールを再び使用することを意味していた。

 

 

 

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再び謎の「鴉の男」と出会う

そんな考えを巡らせていた時、気付けば目の前にあの謎の「鴉の男」が立っていた。
彼は以前、カリゴの森で会った時と何ら変わらない姿をしているように見えた。

 


アート:Adame Minguez

助けを欲するリリアナに、また鴉の男が囁く。
リリアナは、鴉の男の助力を二度と受けるものかと突っぱねる。

 


アート:Adame Minguez

鴉の男からの問いに苛立ちが隠せないリリアナは、最後には鎖のヴェールの力を使い両手から紫色の閃光を放ち、それが鴉の男を飲み込んだ。
彼はそれから逃れまたも鳥の群れから現れた。
リリアナは周りにいる鴉たちをゾンビの群れにし、鳥の群れを襲わせた。

 

鴉の男は姿を消した。

リリアナの肩から血が流れるのを感じた。
鎖のヴェールの力を少しであるが使用したことによって、悪魔の契約文が記された体の刺青から血が流れ出したようだった。

 

リリアナは心を落ち着けて考えてみることにした。
鎖のヴェール無しに残りの悪魔2体と戦うならば、悪魔がリリアナを引き裂くであろう。
しかし、ジェイスとギデオンと共にエルドラージと戦うことも鎖のヴェールの力を使うこととなるため、それと同じ意味であった。

 

「手助けなんていらない」とリリアナは言う。
世界の狭間の扉を引くと、不安がこみ上げた。

 

 

 

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