マジック・オリジン/ニッサ・レヴェイン『ゼンディカーの為に』

マジック・オリジン/ニッサ・レヴェイン『ゼンディカーの為に』

公式サイト
マジック・オリジン「ゼンディカーの為に」(2015年8月12日)
Kimberly J. Kreines / Tr. Mayuko Wakatsuki / TSV Yohei Mori

原文はこちら

 

前回の物語:マジック・オリジン/チャンドラ・ナラー『炎への献身』

 

ストーリーは所々割愛して紹介しておりますので、詳しく小説を読みたい方は公式サイトをご覧ください。

マジック・オリジン『ゼンディカーの為に』のあらすじ

ニッサの毎日


精霊信者の賢人、ニッサ》 アート:Wesley Burt

ゼンディカーがニッサ・レヴェインに助けを求めたその時から、長い年月が経った。
ニッサはその時エルドラージの怪異に抵抗するも、逆に敗北を喫してしまう。

ニッサはそれ以来、ゼンディカーにはびこるエルドラージ退治に人生を捧げてきた。
あの時ニッサは失敗をしたが、それでもなおゼンディカーは彼女に助力を求めている。

それから巨樹のようなエレメンタルが彼女の元に現れ、ニッサの戦いの助けを行ってくれていた。

 

ゼンディカーはニッサに何を求めるのか


精霊信者の覚醒》 アート:Chris Rahn

ニッサは森の木の高い場所からゼンディカーを見下ろしていた。
エルドラージが通った場所は、荒廃し、白くなり、生物の命と精を吸い取り草一本でさえ何も残らない。
年月が過ぎたとしても、その跡は広がるばかりだった。

 

その恐ろしい怪物を本当に止められるのか、不安を覚えるニッサ。
隣にいた巨樹のエレメンタルに話しかけるも、それは意思疎通はできていないように思えた。

エレメンタルが唯一行う動作は、一本の枝のような手を伸ばし掴むような仕草をするばかりだ。
ニッサはエレメンタルに命名をしたいと提案する。

 


ガイアの復讐者》 アート:Kekai Kotaki

死の危機にあった彼女を助けたハマディという者は、ニッサのことを『シャーヤ』と呼んだ。
シャーヤは『世界を目覚めさせる者』を意味するという。

そのため、彼女はエレメンタルに目覚めし世界の意味を持つ「アシャヤ」という名前をつける。

 

ゼンディカーはニッサに何を求めているのか。なぜ自分を選んだのか。

 


ニッサの天啓》 アート:Izzy

前回失敗をしてしまったニッサは、それがいつも疑問だった。

ゼンディカーの一部であるアシャヤに聞くも、そのエレメンタルは同じ動作を繰り返すだけ。
諦めかけたその時、アシャヤは新たな動作を行った。

何か新しい発見があると思われたその瞬間、悲痛な叫びが聞こえた。

 

 

 

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人々を助けるためエルドラージ退治へ向かう

近くの宿営地がエルドラージによって襲われていた。
1人はコー、もう2人はエルフのようだった。

 


逆行》 アート:Izzy

新たなエルドラージが2体現れ、周りの木々を荒廃させる。

人々を助けるため、ニッサはアシャヤと共に駆け出す。
到着した頃には、そこには死体が散らばっていた。

 


コーの鉤の達人》 アート:Wayne Reynolds

アシャヤが1体のエルドラージを倒したところで、ニッサに助けを求める声が聞こえた。
先ほど上から見ていた時に居たコーだった。

その傷ついているコーを助けようと木々の障壁を呼び起こすも、それはエルドラージの攻撃を少し防いだ程度だった。
助けを求めアシャヤを見るも、そちらはエルドラージとの力比べに負けそうになっていた。

 


活発な野生林》 アート:Eric Deschamps

またもコーに助けを求められるも、その為にはアシャヤの力が必要だと判断したニッサは、アシャヤに全力で集中することにした。
エルドラージを無事退治することができたニッサとアシャヤは、コーの元へと急ぐ。

しかし、そこにはエルドラージも、コーもいなくなっていた。

視界が塵で曇り、ニッサはあのコーに何もしてあげられなかったことに、涙がこぼれた。

 

 


汚染された地》 アート:Christine Choi

エルドラージは去っていた。
それは、ここには何も残っていないことを意味していた。

 

 

吸血鬼との出会い

落ち込むニッサに、彼女を励ます言葉が聞こえた。
それを発した正体は、1人の吸血鬼だった。

 


マラキールの選刃》 アート:Igor Kieryluk

エルフの敵でもある吸血鬼に身構えるニッサだが、その吸血鬼は穏やかに諭すように言う。
吸血鬼はニッサのことを知っているようだった。

その吸血鬼は、プレインズウォーカーになる寸前の者を探す任務を行っていた。
ニッサは既にゼンディカーにいないと思っていたようだったが、吸血鬼はニッサにここで会えて嬉しそうにしていた。

 


遺跡の賢者、アノワン》 アート:Dan Scott

ニッサに対し、アノワンと言う者から贈り物がある、と4つの小さな種を差し出した。
「コルヤ。赤マングローブ。ジャディ。血茨」

それらは、ゼンディカーに生える植物の名だった。
彼の願いは、ニッサがその種を受け取り、他の次元に持っていきゼンディカーの命を絶やさないということだった。

 

そんな願いを、吸血鬼として変なことだろうと彼は言ったが、世界の終わりの時には誰しもが変なことをするものだと微笑んだ。

何百体、何千体といるエルドラージをニッサ1人で倒すのは不可能に近い。
その吸血鬼に指摘され、ニッサは顔を紅潮させる。

自分もそう思っていた。

 

「僕たちの世界を救ってくれ」と願う吸血鬼に、これでこの世界を救える、とニッサはその種を受け取ってしまう。

しかし、その時エレメンタルのアシャヤが後ろにいることを思い出した。
ゼンディカーを離れず、この世界を救うと誓っていたが、心が揺らいでしまったことに恥じらいが広がった。

 

吸血鬼に種を返そうとするも、見れば彼は消えていた。

 

 

 

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「力線」の力を呼び起こす

アシャヤに語りかけるニッサ。
そのエレメンタルは、またもいつもの動作を行った。

 


〈目覚めし世界、アシャヤ〉 アート:Raymond Swanland

私にはまだ分からない・・・と伝えるも、変わらず何度もその動作を行うアシャヤ。
苛立ちを覚えるニッサ。
何を意味するかも分からず、ニッサも同じ動作を行い指を開いたとき、その指から輝く緑の線が流れ出した。

緑色に輝き力を放つ「力線」。
ニッサはその力について聞いたことがあった。

 


カルニの心臓の探検》 アート:Jason Chan

大地の力であり、カルニの中心の力。そして世界全体を流れる力。

彼女は間違っていた。
ゼンディカーは彼女1人だけにこの世界を守れと言っているのではなかった。
彼女はゼンディカーと一つだったのだ。

 


活力の力線》 アート:Jim Nelson

ニッサは「ゼンディカーのために!」と何度か繰り返し、森へと駆け出した。
世界は彼女に反応するように、彼女が進みやすいように心地よく姿を変えた。

駆けるニッサの横で、導かれるまでもなくアシャヤは一緒に大股で駆けた。
ニッサは決意した。
この世界を救い、いつかこの種をゼンディカーに植えるのだと。

目の前には1本の触手を残したエルドラージが立っていた。

 


巨森のゼンディコン》 アート:Rob Alexander

ニッサは大地を動かし、アシャヤと共にその怪物を倒すことができた。
再びニッサはエルドラージの狩を再開する。

 


地うねり》 アート:Chris Rahn

ベイロスのような巨体のエレメンタルを携えて。

 

 

 

 

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